logo

高松市 歯科 インプラントと審美歯科なら 三谷歯科医院

漢方について
 漢方薬は多成分系の薬物であり、植物、一部の動物と鉱物とを組み合わせたものです。
つまり、多くの成分が含まれるというわけであり、口から服用すると野菜スープのようなもので、消化液で代謝される成分をかなり含んでいます。
また、多数の薬物が混在するので、複数の病態に同一の処方で対応できることが少なくないというのが他の薬と異なるところです。

口腔疾患に使われる漢方について
【口臭】
適応・おすすめ
比較的体力のある人

黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)など

体力低下・比較的虚弱な人

六君子湯(リックンシトウ)など

黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)
鑑別すべき方剤 : 半夏瀉心湯(ハンゲシャシントウ)・柴胡加竜骨牡蠣湯(サイコカリュコツボレイトウ)
重大な副作用 : 間質性肺炎、肝機能障害、黄疸など
構成生薬 : 黄芩(オウゴン)・黄連(オウレン)・山梔子・黄柏(オウバク)
『黄芩』 - シソ科のコガネバナの周皮をのぞいた根 整胃、整腸。柴胡と協力し去炎症作用
『黄連』 - キンポウゲ科のオウレンの根茎 去炎症作用、止血、健胃、鎮静、抗菌
『山梔子』 - アカネ科のクチナシの果実 精神不安定、充血、吐血、血尿、下血、黄疸などを伴う質病に、消炎、止血、解熱、鎮痛薬として配合される。

六君子湯(リックンシトウ)
鑑別すべき方剤 : 半夏瀉心湯(ハンゲシャシントウ)・人参湯(ニンジントウ)など
重大な副作用 : 偽アルドステロン症、ミオパシーなど
構成生薬 : 蒼朮(ソウジュツ)・人参・半夏(ハンゲ)・茯苓・大棗・甘草・生姜
『蒼朮』 - キク科のホソバオケラの根茎 抗消化性潰瘍作用、利胆作用、抗炎症
『人参』 - オタネ人参 強精、強壮、健胃整腸、補血、去痰
『半夏』 - サトイモ科カラスビシャクの根茎 制吐、鎮咳、去痰、利尿、胃のつかえをとる、喉の痛みをとる。
『茯苓』 - サルノコシカケ科マツホド 陳精、利尿、強壮
『大棗』 - クロウメモドキ科 ナツメの果実 抗アレルギー作用、抗ストレス作用、鎮静作用
『陳皮』 - ミカン科ウンシュウミカンの成熟した果皮 中枢抑制、抗痙攣、抗炎症・抗アレルギー、健胃
『甘草』 - マメ科植物の根 飲みやすくするための配合。肝臓活性化、鎮咳、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の緩和、強壮 一日10g以上服用すると、尿量減少、浮腫、血圧上昇。
『生姜』 - しょうがの根の生のもの。健胃、消化吸収促進

TOP